
0.1%でも金利が低いフラット35を選ぶ
住宅ローンを組むときにもっとも注目すべき点は、なんといっても金利です.
金利は、利息を計算する上での元になるものですから、この利率が多いか少ないかは、後々の返済金額に大きな影響を及ぼします。
公的ローンにしろ民間ローンにしろ、住宅ローンはたしかに一般のロ-ンに比べて、金利面は低く抑えられています。
それでも金融機関や購入する物件によって、その金利にも多少の違いがあります。比べてみると、たった数%の違いでしかないと思うかも知れません。
しかし、たとえ1%の差でも住宅のように高額な商品を購入するための長期返済ローンとなれば、総額では大きな差となってしまいます
たった1%の金利差で900万円以上の差が出る。
下の表を見て下さい。これは、5,000万円の家を買う設定で,頭金は2割の1,000万円,4,000万円のローンを組むケースのものです。
ここでは,話をわかりやすくするために,イオン銀行住宅ローンの固定金利特約期間35年の融資を利用し,金利はそれぞれ2%~3%の0.1%ごとで比較しています。
融資金利は、借入申込時点ではなく、資金のお受け取り時点での融資金利になります。また、融資金利と融資手数料は、取扱金融機関ごとに異なります。
※金利は毎月変動致しますので、詳細は企業HPでご確認下さい
それでは実際に35年間(420回返済)で返済するものとして,負担額の差はどのようになっているのでしょうか?
金利 | 毎月返済額 | 年間返済額 | 総返済額 | 差額 |
---|---|---|---|---|
2.00% | 132,505円 | 1,590,060円 | 55,651,862円 | 0円 |
2.10% | 134,567円 | 1,614,804円 | 56,517,868円 | -866,006 円 |
2.20% | 136,647円 | 1,639,764円 | 57,391,724円 | -1,739,862円 |
2.30% | 138,746円 | 1,664,952円 | 58,273,108円 | -2,621,246円 |
2.68% | 140,863円 | 1,690,356円 | 59,162,207円 | -3,510,345円 |
2.50% | 142,998円 | 1,715,976円 | 60,058,842円 | -4,406,980円 |
2.68% | 145,151円 | 1,741,812円 | 60,963,020円 | -5,311,158円 |
2.70% | 147,321円 | 1,767,852円 | 61,874,955円 | -6,223,093円 |
2.95% | 149,510円 | 1,794,120円 | 62,793,953円 | -7,142,091円 |
2.90% | 151,716 円 | 1,820,592円 | 63,720,609円 | -8,068,747円 |
3.00% | 153,940円 | 1,847,280円 | 64,654,496円 | -9,002,634円 |
まず,金利2%と3%の場合で比較してみましょう。
毎月の返済額は,2%の場合が132,505円,3%の場合が153,940円で,その差は,2万1,435円となっています。 4,000万円の住宅ローンを借りているのだからこれぐらいの額なら毎月のおこづかいの範囲,大したことはないと思っている人も多いはずです。
では,年間の返済額の合計で比べてみるとどうでしょう。 159万60円と184万7,280円の差で25万7,220円となります。ここまでくると場合によっては,1ヵ月分の給料に匹敵し,もっとわかりやすい言い方をするならば,1年で1ヵ月間,余計に働かなくてはならない計算ということになるわけです。
そして,35年間の総返済額では,実に900万2,634円の差がでてくるわけです。これだけの額の貯金をするのが,いかに大変かということをわかっている人なら,この2%と3%のたった1%の差がいかに大きいかということを理解していただけたかと思います。
ちなみに,4%の場合の総返済額は7,438万6,153円,5%の場合の総返済額は8,478万6,812円で,これだけでも借りた4,000万円の倍以上の返済をしなければならないのですが,2%の場合と比較して,2%の金利差で1,873万4,291円,3%の金利差で実に2,913万4,950円となることがわかります。
「住宅ローンは金利が低ければ,低いにこしたことはありません」。
ですから、マイホーム購入前に、最新の金利をご確認して、低金利の業者を見つけてください。